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C 話の進め方 小項目 傾聴の仕方,非言語的コミュニケーション,準言語的コミュニケーション,開放型質問(open-ended question),閉鎖型質問(closed question),中立的質問法(neutral question),多項(多選択肢)質問(multiple choice question),焦点を絞った質問(focused question) 102H29 35歳の女性。前胸部痛を主訴に来院した。1か月前から毎日2,3時間,前胸部に何となく重苦しい感じが続いていた。全身倦怠感を認めたが,不眠はなかった。症状に関して確認し,さらに患者の考えを聞いたところ,「最近いろいろストレスも多いので……」と話した。 これに続く医師の発言として適切なのはどれか。 a 「それは問題ないと思います」 b 「ストレスが原因だと思います」 c 「お仕事はストレスになりますか」 d 「他に原因として心当たりはありますか」 e 「よろしければもう少し詳しく教えていただけますか」 × a × b × c × d ○ e 正解 e 101D3 46歳の女性。「頭の右側が痛い」という訴えで来院した。医師と患者との会話を以下に示す。 医師「どんな感じがするのか,詳しく教えていただけますか」 患者「どんな感じかと言われても,なかなかお伝えしにくいです」 医師「では,以前に経験した頭痛とは,どのように違うか教えてください」 患者「そうですね。今回の痛みは,以前に経験した頭痛とは違います。そうとしか言いようがありません。とにかく痛くて,夜も眠れません」 医師「眠れないほどひどい頭痛なんですね」 患者「そうです。ひどい痛みです。でも,これは頭痛なんでしょうか。実は,別の病院でCTも受けたのですが,心配ないと言われました。皆さんは,普通の頭痛だと言いますが,私は,自分でこの痛みが頭痛かどうか,分からなくなってきました。ズキズキするとか,締め付けられるようだとかいった痛みとは違うのです……」 これに続く対応として適切なのはどれか。 a 家族歴を聴取する。 b 頭部MRIを勧める。 c 精神科受診を勧める。 d さえぎらないようにして引き続き患者の話を聞く。 e 訴えをよく整理してから翌日来院するように指示する。 × a × b × c ○ d × e 正解 d 100E10 患者の話す言葉と専門用語の組合せで誤っているのはどれか。 a おでこ―――前額部 b わきの下――腋窩部 c 二の腕―――前腕部 d みぞおち――心窩部 e 膝小僧―――膝蓋部 ○ a ○ b × c ○ d ○ e 正解 c 100D26 67歳の女性。乳癌の骨転移による疼痛を主訴として入院している。この患者と担当医の会話を以下に示す。 医師①「小林さん,痛みの具合はいかがですか」 患者「来たときよりも大分ましです。ここ2週間はほとんど感じませんね」 医師②「2週間,痛みを感じないのですね」 ③「ところで,一つ私から質問があるのですが,お聞きしていいですか」 患者「ええ,どうぞ」 医師「小林さんは入院されてからずっと病室で過ごされていますが,何かやってみたいことはありませんか。ここでの生活をできるだけ楽しんでいただきたいと思っているのですが,いかがでしょうか」 患者「ああ,そのことねえ。昨日も看護師さんに外泊や外出を勧められたけど,私はここでいいの。楽しくもないけど,まあまあ満足しています」 医師「まあまあ満足しているということは,十分な満足ではないのですよね」 ④「もしよかったら,満足具合をもっと詳しく教えていただけませんか」 患者「そうねえ,私,昔からあまり人付き合いが好きな方じゃないのです。特別会いたいと思う友達もいないし,ホールに出て行って話したいとも思わないのです。一人で気ままにしているほうが楽しいの。それは自宅にいられたらいうことないのですが,今まで家で療養していて,家族に負担をかけていたので,少し休養させてあげたいんです。私も家族に気兼ねしながら自宅にいるより,一人でここにいるほうが,気が楽だしね。だから,今の状態で,まあまあ満足なんですよ」 医師⑤「なるほど,人付き合いがお好きじゃないし,外泊するよりも,今はここに一人でいるほうが,気が楽なのですね」 正しいのはどれか。 a ①は痛みに限定した閉じられた質問〈closed question〉になっている。 b ②は患者の解釈モデルを確認している。 c ③は良い医師患者関係が成立していないことを示している。 d ④は患者の本当の気持ちを聞き出そうとしている。 e ⑤は聞き間違いがないかどうかの医師の不安感を示している。 × a × b × c ○ d × e 正解 d 99C4 85歳の女性。「夕方になると右鼠径部から大陰唇にかけて腫れて痛い」という訴えで来院した。医師と患者との面接内容を以下に示す。 医師①「いつから,どんな症状があるのか,ゆっくり話してみてください」 患者「2年前からこのあたりが痛むのです」(右鼠径部を指差す) 医師「そうですか」 患者「それに股のあたりが夕方になると腫れてきます」 医師②「それはご心配ですね」 患者「心配で夜も眠れなくなってしまいました」 医師「2年間どうしていらっしゃいましたか」 患者「整形外科にも外科にも産婦人科にも行きました」 医師③「どんなふうに言われましたか」 患者「なんともないと言われました。CTも撮りましたのに」 医師「夕方腫れてくるなら,ヘルニアって言われませんでしたか」 患者「いいえ」 医師④「……(沈黙)……」 患者「前はこんなふうじゃなかったんです」 医師「こんなふうじゃないというと?」 患者「主人はそれは大きな人でして。私は長い聞きちんと介護できましたから」 医師「それはいつころのことですか」 患者「8年前から2年前までです」 医師⑤「そうするとご主人が亡くなられてから,痛みが始まったのですか」 医師の会話①~⑤について正しいのはどれか。 a ①は限定的で患者が話しにくい質問である。 b ②は唐突な応答になっている。 c ③は診断することを回避しようとしている。 d ④は話の促進に役立っている。 e ⑤は患者の心の傷を逆なでしている。 × a × b × c ○ d × e 正解 d 99C5 医師と糖尿病患者Aさんとの会話を以下に示す。 医師「Aさん,今日の検査の結果では,空腹時血糖は122mg/dlですがHbA1cは8.5%で,先月の8.3%に比べて良くありませんね」 患者「先生,どうも食事療法が上手くいきません。どうしたらよいでしょうか」 医師①「では,最近の食事の内容について,どうぞ,ご自由に詳しく話してください」 患者「いつも朝食は和食で,ご飯は軽く二膳と……(中略)……です。それから,時に間食もしています」 医師②「はい,それで(うなずく)」 患者「最近,勤務が三交替になり,仕事が終わると同僚と軽く食事をすることも多く,日によって薬を飲み忘れることがあります」 医師③「それで,Aさんとしてはご自分の病気をどのようにお考えですか。どうしてほしいと思っていますか」 患者「勤務形態が変わったので,食事の時間が不規則になっています。薬を飲み忘れないようにしたいのです」 医師④「そうですか,飲み忘れをできるだけなくし,糖尿病の改善に向けて力になりたいと思います」 患者「よろしくお願いします」 医師⑤「他にも何か言い忘れたご心配な点がありますか」 誤っているのはどれか。 a ①は開放型の質問である。 b ②は面接の促進に役立っている。 c ③は解釈モデルを聞いている。 d ④は患者支援の姿勢を示している。 e ⑤は評価的対応である。 ○ a ○ b ○ c ○ d × e 正解 e 診断
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B 統合失調症 備考 妄想型統合失調症,解体型統合失調症,緊張型統合失調症 102A5 統合失調症で正しいのはどれか。2つ選べ。 a モノアミンが関与している。 b 大脳に炎症性変化が存在する。 c 陰性症状に対する薬物効果は高い。 d 発症初期の積極的な治療的介入が重要である。 e 有病率は人工10万当たり約10である。 ○ a × b × c ○ d × e 正解 ad 100B7 統合失調症について正しいのはどれか。 a 発症は急激である。 b 脳機能異常は存在しない。 c 意識障害を伴うことが多い。 d 精神科リハビリテーションでほぼ完治する。 e 薬物療法の効果は慢性期より発病初期が高い。 × a × b × c × d ○ e 正解 e 99E6 気分障害よりも統合失調症を示唆するのはどれか。 a 易刺激性 b 考想伝播 c 強迫症状 d 罪業妄想 e 明識困難 × a ○ b × c × d × e 正解 b 99I19,99I20,99I21 次の文を読み,19~21の問いに答えよ。 22歳の男性。大学4年生。周囲からみて理解しがたい行動がみられるため両親に伴われて来院した。 現病歴: 両親と弟と同居している。1年程前から次第に寡黙になり,家族ともほとんど口をきかず,自室に閉じこもることが多くなった。大学へもほとんど行かなくなった。最近,まるで誰かと会話している調子でひとりごとを言うが,小声で,なんと言っているのか聞き取れない。時々ニヤニヤと笑ったりもするが,なぜ笑うのかと聞いても,別になんでもないと言う。窓を開けて外を見回し,誰も来ないのに「今,外にいたのは誰?」と家族に聞いたりする。数日前,突然家からいなくなり,2日後に戻ってきたが,どこにいたかは語らない。昨日,テレビのアンテナ線を工具で切断してしまった。 既往歴: 喫煙と飲酒との習慣はない。特記すべき薬物の使用歴はない。 家族歴: 特記すべきことはない。 現症: 表情は硬く,こちらの問いかけに関しては肯否について短い答えが返ってくるのみである。困っていることはないかと聞いても「別に」とぶっきらぼうに言う。 医師の質問と患者の答えとは以下のとおりである。 医師「だれかから命令が言葉で聞こえてきたりしたのですか?」 患者「うん」 医師「どこから聞こえたの?テレビから?」 患者「うん」 医師「それで聞こえてきた言葉のとおりにしたのですか?」 患者「うん」 医師「そういう命令をされるのは困りますか?」 患者「困る」 医師「テレビで自分の悪口を放送されていて、。不愉快でしたか?」 患者「うん」 神経学的検査には素直に応じるが,検査中もその場にふさわしくない笑いがみられる。神経学的所見に特記すべきことはない。血液と血清生化学所見とに異常を認めない。 I19 この患者にみられる症状はどれか。2つ選べ。 a 幻聴 b 失語 c 被害妄想 d 感情失禁 e 強迫行為 ○ a × b ○ c × d × e 正解 ac I20 この患者に有用な治療薬はどれか。 (1) ジアゼパム (2) フェニトイン (3) リスペリドン (4) ハロペリドール (5) バルプロ酸ナトリウム a (1),(2) b (1),(5) c (2),(3) d (3),(4) e (4),(5) × (1) × (2) ○ (3) ○ (4) × (5) 正解 d I21 患者は入院して治療を受け,6か月後に退院した。奇異な言動は消失したが自発性の低下が著明で,倦怠感を訴える。大学は中退した。 この患者のリハビリテーションとして適切でないのはどれか。 a 職親制度 b 援護寮入所 c デイケア通所 d 生活技能訓練 e 小規模作業所通所 ○ a MEDICMEDIAはこっちが× × b MEDICMEDIAはこっちが○ ○ c ○ d ○ e 正解 b 診断 統合失調症
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G 生涯設計 小項目 環境レベル,知識レベル,行動レベルと行動変容 101D28(採点除外) 63歳の男性。3か月前の健康診査で空腹時血糖が146mg/dl,HbA1c 8.0%(基準 4.3~5.8)を指摘され通院中である。初診時は身長 172cm,体重 77kg。脈拍 80/分,整。血圧 136/80mmHg。食事療法と運動療法とを含む生活指導を行い,2か月間で体重が2kg減少した。1週前の検査で空腹時血糖 130mg/dl,HbA1c 7.5%であった。医師と患者との会話を以下に示す。 医師「こんにちは。調子はいかがですか」 患者「体重が2kgはすぐに減ったのですけれども,それからほとんど減らないんですよ」 医師「そうですね。減量を続けるのは大変ですよね。でも,血糖は130mg/dl,HbA1cも7.5%と良い方向に向かっていますよ」 患者「そうですか。でも,むしょうに甘いものが欲しくなるときがあるのですよ。時々,がまんできずに食べてしまうこともありますしね」 医師「糖尿病がよくなるまで一緒に頑張りましょうよ」 行動変容のステージはどれか。 a 無関心期 b 感心期 c 実行期 d 維持期 e 再発期 × a × b ○ c × d × e 正解 c
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6 地域保健,地域医療 約15% A 地域保健・地域医療と医師の役割 医師会 地域組織活動 都道府県医療対策協議会 B 医療計画〈地域保健医療計画〉 医療圏 基準病床数 資源の有効利用 地域連携クリティカルパス C プライマリヘルスケア プライマリヘルスケアの概念と機能 アルタ・マタ(Alma Ata)宣言 D 健康増進とヘルスプロモーション 健康増進の概念 ヘルスプロモーションの概念,オタワ憲章,バンコク憲章 健康日本21,健やか親子21 健康増進法 E 救急医療 救急医療体制 初期・2次・3次救急医療 救命救急センター 病院前救護 F 災害医療 災害時保健医療活動 災害拠点病院 トリアージ 広域災害医療 G へき地医療 へき地中核病院 無医地区
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H 治療への動機付け 小項目 患者の満足度,コンプライアンス,アドヒアランス,意識啓発とその継続 102F13 肥満患者の減量に対する支援効果が最も期待できるのはどれか。 a 減量するまで通院間隔を延ばす。 b 体重が減らない理由を問いただす。 c 出来るだけ高い目標を設定させる。 d 体重が少しでも減少したことを褒める。 e 減量に失敗して落胆した自分を想像させる。 × a × b × c ○ d × e 正解 d 101D7 60歳の男性。高コレステロール血症のため,コレステロールを低下させる薬を服用することになり,薬の説明を受けているところである。以下に医師と患者とのやりとりを示す。 医師「今日からコレステロールを下げるお薬をお出しします」 患者「やはり飲んだほうがいいのでしょうか」 応答として適切なのはどれか。 a 「よく効く薬ですよ」 b 「実は私も飲んでいるんですよ」 c 「軽い副作用がほとんどで心配ありませんよ」 d 「日本で多くの人が飲んでいる安全な薬です」 e 「そうですね。何か心配なことがおありですか」 × a × b × c × d ○ e 正解 e 100E13 アドヒアランスについて正しいのはどれか。 a 薬剤の剤型とは関連しない。 b 多剤耐性菌が増えると低下する。 c 服薬を直接監視しても向上しない。 d 患者の疾病理解が深まると向上する。 e 飲み忘れを指摘し続けると向上する。 × a × b × c ○ d × e 正解 d
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F 災害医療 小項目 災害時保健医療活動,災害拠点病院,トリアージ,広域災害医療 102B5 トリアージタッグ(識別札)について誤っているのはどれか。 a 規格は統一されている。 b 患者識別のために使用する。 c 死亡の場合は黒タッグになる。 d タッグの種別の判断は医師に限られる。 e 多数の傷病者が同時発生したときに使う。 × a × b × c ○ d × e 正解 d 101H1 高速道路のパーキングエリアの出口で,多数の観光客を乗せたバスが大型トラックと衝突した。第1陣の救急隊が到着し,複数の死亡者を含む被災者が40数名いることと爆発の危険性がないこととが確認された。医療拠点を決めているところへ,たまたまパーキングエリアに居合わせた医師が駆けつけた。 この医師が救急隊と協力して行う対応で適切なのはどれか。 a 救命可能な人の外出血を止血する。 b 皮下骨折に〈閉鎖骨折〉に副木固定を行う。 c 心停止している人に二次救命処置を行う。 d 精神不安の著しい人の不安の内容を傾聴する。 e 呼吸が微弱な人に黒色トリアージタッグ〈識別札〉をつける。 ○ a × b × c × d × e 正解 a 99D4 災害医療で誤っているのはどれか。 a 化学災害では現場除染を行う。 b 災害弱者には旅行者が含まれる。 c 生物テロではボツリヌス症も考慮する。 d 大災害では傷病者の振り分けを行う。 e PTSDへの対応は災害医療終了後に始める。 ○ a ○ b ○ c ○ d × e 正解 e 99D5 大量傷病者の発生時、トリアージで赤色のタッグをつけるのはどれか。 (1) 大腿骨頭骨折 (2) 躯幹の轢断 (3) 腰髄損傷 (4) 動揺胸郭〈flail chest〉 (5) 不安定型骨盤骨折 a (1),(2) b (1),(5) c (2),(3) d (3),(4) e (4),(5) × (1) × (2) × (3) ○ (4) ○ (5) 正解 e
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B 母性保健 小項目 家族計画と周産期の保健,母子健康手帳,妊産婦健康診査,産休制度,育児休業制度 102B11 母子健康手帳で誤っているのはどれか。 a 記載項目が定められている。 b 母子保健法に基づいて交付される。 c 交付には医師の診断書が必要である。 d 保険と育児に関する情報を提供する。 e 妊産婦・乳幼児の健康診査の結果を記録する。 ○ a ○ b × c ○ d ○ e 正解 c 100H2 28歳の女性。会社事務員。27歳の時に結婚し,平成18年1月1日から7日間の月経を最後に無月経となったため2月15日に来院した。月経周期は28日,整。子宮は前傾前屈,鵞卵大,軟。子宮腔内に径23mm(妊娠6週3日相当)の胎嚢を認め,胎児心拍動が確認できた。平成18年のカレンダーを別に示す。 この女性が産前休暇を取れるようになるのはいつか。 a 7月3日 b 7月17日 c 8月14日 d 8月28日 e 9月11日 × a × b × c ○ d × e 正解 d 99D24 母子健康手帳で正しいのはどれか。 a 診療録に含まれる。 b 医師のみが記入できる。 c 乳児期の記録が含まれる。 d 超音波検査所見は必須項目である。 e 転居した場合は新たに交付を受ける。 × a × b ○ c × d × e 正解 c
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D 面接者の態度 小項目 共感的態度,理解的態度,支持的態度,問題解決への援助的態度,評価的態度,解釈的態度,調査的態度,逃避的態度 102F28,102F29 次の文を読み,28,29の問いに答えよ。 42歳の女性。不眠と頭痛とを主訴に来院した。 現病歴: 半年前に職場で管理職に昇進したころから不眠が出現した。疲れやすくて食欲もなく,趣味の社交ダンスもやめてしまった。この1か月は,夕方になると鈍い痛みを後頭部に感じ仕事に集中できなかった。部下に迷惑をかけているので思い切って仕事を辞めようかとも考えた。子供はおらず夫と二人暮らしである。心配した夫に病院に行くように強く勧められたため思い切って来院した。 既往歴: 特記すべきことはない。 家族歴: 母親が糖尿病で通院治療中。 現症: 意識は清明。身長 163cm,体重 47kg。脈拍 72/分,整。血圧 104/72mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めない。甲状腺腫大はない。頚部リンパ節は触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。筋力低下はなく,深部腱反射は正常である。 28 医師が医療面接でこの患者にかける言葉のなかで,共感的態度を表しているのはどれか。 a 「職場の人間関係がストレスなのですね。私も経験があります」 b 「睡眠不足だと頭も痛くなりますし集中力も落ちますよね」 c 「仕事を辞めようと思うほど支障をきたしているのですね」 d 「子供さんがいない生活はずいぶん寂しいでしょうね」 e 「この半年の間に一度も病院に行っていないのですか」 × a × b ○ c × d × e 正解 c 29 解釈モデルを尋ねる質問はどれか。 a 「以前と比べて体重が減ってきてはいませんか」 b 「死んだほうがましだと思うことはありませんか」 c 「普段定期的に飲んでいるお薬があったら教えてください」 d 「何かご質問があるようでしたらおっしゃってください」 e 「どうして眠れなくなったのか思い当たることはありますか」 × a × b × c × d ○ e 正解 e 101C11 医療面接での医師の態度として適切なのはどれか。 a 患者の要求はすべて受け入れる。 b 答えにくい質問の時は話題を変える。 c できるだけ視線を合わせないようにする。 d 患者の感情の動きを受け入れるようにする。 e 沈黙が起こった時は,まず医師から話しかける。 × a × b × c ○ d × e 正解 d 101D4 42歳の男性。不眠を主訴に来院した。初診時の医療面接で以下のような会話が行われた。 医師①「こんにちは,私は本日担当させていただくAです」 ②「今日はどのような理由でいらっしゃいましたか」 患者「眠れないので困っています」 医師③「もう少し詳しく教えてください」 患者「1か月前から寝つきが悪くなって,せっかく寝ても夜中にすぐ目が覚めてしまいます。おかげで,日中の仕事がはかどりません」 医師④「それは困りましたね」 患者「このままでは仕事を辞めなくてはならないかもしれません」 医師⑤「眠れなくなったのに何かきっかけがありますか」 この会話について正しいのはどれか。 a ①は支援の意思を伝えている。 b ②は閉鎖型の質問である。 c ③は会話を促進している。 d ④は訴えを解釈している。 e ⑤は情報を点検している。 × a × b ○ c × d × e 正解 c 100E11 「最近疲れやすくて散歩にも出られないんですよ」という患者の訴えに対する共感的応答で最も適切なのはどれか。 a 「私もそうなんですよ」 b 「そうですか,それは辛いですね」 c 「どのくらい歩くと疲れてきますか」 d 「いけませんねえ,もっと元気を出さなくては」 e 「生活が不規則になっているんじゃないですか」 × a ○ b × c × d × e 正解 b 100D2 初診患者(田中○子,56歳)に対する担当医(山本医師)の会話を以下に示す。 医師①「おはようございます。私は内科医の山本です。お名前をお聞かせください」 患者「田中○子と申します」(下をみつめて低い声) 医師②「どうされましたか。来院された理由を詳しくお話しください」 患者「実は1週前から体がだるくなり,夜よく眠れなくなりました……」 医師「それは大変ですね」 ③「1週前から体がだるく,夜よく眠れなくなったのですね。他に何かありませんか」 患者「あの……,息子が勤める化学薬品工場で10日前に事故があり,巻き込まれて失明しそうなんです」(涙を流す) 医師④「どんな事故だったのですか。どうして事故が起こったのですか。息子さんはどこに入院しておられるのですか」 患者「もう,顔が工場の薬でメチャメチャになり……」(涙を流す) 医師⑤「なるほど,そのようなことがあれば,辛いですね」 患者「……」 医師「ところで,体のだるさについて伺いたいのですが,例えば,横になるともう起き上がれないほどのだるさですか」 患者「それほどでもありません」 医師の発言で調査的なのはどれか。 a ① b ② c ③ d ④ e ⑤ × a × b × c ○ d × e 正解 d 99B9 医療面接での医師の態度で,患者との信頼関係を確立するために最も有用なのはどれか。 a 解釈的態度 b 調査的態度 c 逃避的態度 d 評価的態度 e 理解的態度 × a × b × c × d ○ e 正解 e
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F 内分泌・代謝機能検査 小項目 視床下部,下垂体,甲状腺,副甲状腺〈上皮小体〉,副腎皮質・髄質,消化管,膵,腎臓,性腺・胎盤,心臓 101B88 検査と適応疾患の組合せで正しいのはどれか。 a ICG試験――――――――――胆石症 b 水制限試験――――――――腎不全 c インスリン負荷試験――――糖尿病 d Ellsworth-Howard試験―――副甲状腺機能亢進症 e デキサメサゾン抑制試験――Cushing症候群 × a × b × c × d ○ e 正解 e 100G103 病態と検査の組合せで正しいのはどれか。 a 低カリウム血症―――ブドウ糖負荷試験 b 低カルシウム血症――Ellsworth-Howard試験 c 低クロール血症―――高張食塩水負荷試験 d 低ナトリウム血症――ピトレッシン試験 e 低リン血症―――――Fishberg濃縮試験 × a ○ b × c × d × e 正解 b 99F38 35歳の女性。人間ドックで右副腎部に径1.5cmの腫瘤を指摘されて来院した。身長 162cm,体重 58kg。脈拍 76/分,整。血圧 126/78mmHg。血液所見:赤血球 400万,Hb 13.0g/dl,Ht 40%,白血球 7000。血清生化学所見:空腹時血糖 96mg/dl,Na 142mEq/l,K 3.8mEq/l,Cl 102mEq/l。コルチゾール 18.5μg/dl(基準 5.2~12.6),アルドステロン 8.2ng/dl(基準 5~10),血漿レニン活性 2.1ng/ml/時間(基準 1.2~2.5)。 次に行う検査はどれか。 a インスリン負荷試験 b アルギニン負荷試験 c メトピロン負荷試験 d デキサメサゾン抑制試験 e フロセミド負荷試験 × a × b × c ○ d × e 正解 d 診断 副腎性preclinical Cushing症候群が考えられる。(ただし,preclinical Cushing症候群の診断基準では,早朝血中コルチゾール値は基準値以内の場合が多い)
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15 チーム医療 約3% A 医療機関でのチームワーク 医師間 医師と看護師間 多職種間 B 地域医療でのチームワーク 病診連携・病病連携 保健・医療・福祉・介護・教育の連携 家族との連携 地域連携クリティカルパス C チームワークの形成 リーダーシップ チームの調整技能 D コンサルテーション 自己責任と自分の限界 E 社会生活 社会復帰 社会保障制度(所得,介護,障害) 人的支援 物的支援(福祉用具) 自立